谷三十郎てきな生活

なりきって生活するのはとてつもなく大変で楽しい

あゝ新選組! 「燃えよ剣」そして「血風録」。作品的聖地巡礼実行計画!

史オタクとして、SNSの普及した今を生きている。そのためTwitterでも谷三十郎を名乗り、新選組を中心に語っているのだが、近ごろはYoutubeにまでもその余波がやってきた。

 日本史のオカルトチックな雑学、古典の朗読、同じ歴史オタクの方々による熱意の籠った歴史紹介、有名な歴史ゲームの実況。

 こうしてみると、歴史というものが予想以上に多くの人から愛されているコンテンツだとわかる。ではなぜ僕の周りにはそれを語り合える友達がいないのかは、今後の日本史研究の課題といえる。(註:決して友達がいないわけではない)

 さてそこである日、こんなものを見つけた。

 

www.youtube.com

 

 東映の時代劇といえば、我ら新選組界隈で革命的な役割を果たした作品がある。

 それこそが「燃えよ剣」と「新選組血風録」なのだ。

 それまで新選組といえば、常に敵役(対立者)だった。名だたる維新のスターたちを相手に、時に悪逆非道に、時にフェアに剣を振るっていた。

 堂々たる主役としてテレビ界に打って出たのが、この二作品なのである。

 新選組の大ファンとして、いつかはこれらを視聴せねばなるまいと思っていた。いやむしろ、これらを視聴していないのに新選組を語るなんて失礼じゃないか、とすら思っていた。

 そんな自分にとうとう、伝説の作品をYoutubeで視聴する大チャンスが訪れたのである! 視聴しないわけにはいかぬではないか!

 というわけで、現在公開されているぶんは全て見た(事後報告)。

 いやはや何といっても迫力が違う。近頃のライトに描かれる新選組も大好きだが、やはり貫禄あふれる役者陣の骨太な演技には、新選組も間違いなく幕末のスターであることを思い知らされた。

 特に島田順司の沖田なんぞは、これはもう「見てよかった」という安直な感想しか出てこないのだが、下手をすると近藤や土方よりも群を抜いてこの作品の目玉といえる。

 またこれを見て気づいたことには、昨今の新選組作品は実にこの作品によく似ている。まさしく新選組が創作界隈で羽ばたくための第一歩であったといえる。

 特に近藤勇(舟橋元)など、武骨な剣術家であり新選組を引っ張る局長でありながら、どこかチャーミングなその姿、そしてその声や雰囲気は「銀魂」の近藤勲に酷似している。

 また土方歳三栗塚旭)は言うに及ばず。これはみなもと太郎の「冗談新選組」でもパロディとして使われており、存在感抜群である。

 改めて、こうして司馬遼太郎による二作品を観ていくと、大河ドラマ新選組!」はやはりこの路線からは外れたものだといってよいだろう。司馬遼太郎は時代劇、三谷幸喜は青春劇、といえばわかりやすいだろうか。

 ともかく、新選組好きとしては、現在二話までしか公開されていない。これらが更新されるのが生きがいなのである。

 そしてゆくゆくはDVDも買っちゃおうかな、と思っている。

 気がかりがあるとすれば、谷三十郎が出て来るところまではたして公開してくれるのかどうかである。

 東映さんお願いします。

 なんなら「谷三十郎武田観柳斎切り抜き」とかでもいいです。